第461号(令和3年5月16日)

◎保険だより
1)他院紹介時の診療情報提供料について、最終診察から1ヵ月以内での情報提供料の算定をお願いします。1ヵ月を超す場合は妥当理由の記載が必要です。
2)進行・再発卵巣癌に対して数種の分子標的薬剤が適応となっていますが、使用においては薬剤添付文書の適応症、判断基準となった臨床試験内容を熟知の上、適応症例にのみ使用してください。また適応判断のためのコンパニオン診断は、その他の適応諸条件を満たす症例にのみに行ってください。分子標的薬の初回使用時、コンパニオン診断提出時には、必ず適応症を満たす旨の症状詳記をお願いします。
3)異所性妊娠における手術療法は、異所性妊娠手術(開腹によるもの14110点、腹腔鏡によるもの22950点)で算定願います。子宮附属器腫瘍摘出術(開腹によるもの17,080点、腹腔鏡によるもの25940点)での算定は不適切です。
4)ディナゲストの適応症名に注意願います。1.0mg錠は「子宮内膜症」、0.5mg錠は「月経困難症」です。
5)手動真空吸引法は妊娠11週までの流産手術には算定できますが、子宮内容除去術(不全流産)には算定できません。