第475号(令和5年11月19日)

◎保険だより
#1傷病名について:適応外検査
・過剰検査等必要のない検査施行および適応外薬剤使用に対して、審査をパスさせるために実態のない病名・根拠のない病名をつけることは本末転倒、絶対にあってはなりません。診療録に実態のない診断名を記載すると不正診療となり、診療録の信憑性にもかかわる問題となります。
超音波検査・術前検査等において、画一的・傾向的な場合も含めて充分御留意願います。
#2出生直後の新生児の傷病名について:傷病名「○○病母体よりの出生児(例○○病:糖尿病、甲状腺機能亢進症、GBS感染症等)」は保険審査上不適切です。新生児の病態等が判る具体的傷病名を記載願います。
#3膀胱留置用ディスポーザブルカテーテルの算定について:24時間以上留置した場合にのみ算定可能です。非大手術の術後使用時は24時間以上の留置の必要理由が判るコメント等を記載願います。
#4流産手術時の静脈麻酔について:「十分な体制で行われる長時間のもの」での算定は、10分以上必要としたことが判るコメント等を記載願います。
#5ル・エストロジェル®の1回投与量について:予見可能必要期間からみて160g(80g/本×2本)が上限です。