◎保険だより
令和2年度日本産婦人科医会中国ブロック医療保険協議会の本部回答を踏まえて岡山県の現時点での見解を抜粋して掲載します。
#1腹腔鏡下膣式子宮全摘術と膣壁形成術の併算定について
現状では同一手術野との認識のため不可。
#2子宮内膜症に対するリュープリン注の休薬期間について
原則6ヶ月。症状出現のための再投与は次回月経発来後が望ましい。治療前、半年後の骨量検査にて問題なく特殊な他の疾患名(例えば再生不良性貧血による過多月経、ITP等)がある場合には、継続投与は止むを得ないものと考える。
#3リムパーザ、キイトルーダなど分子標的薬剤の適応症について
分子標的薬剤の適正使用が十分判る傷病名・詳記を必ず記載願います。卵巣癌再発病名のみでは不適正です。
#4子宮脱に対する手術療法としての「子宮脱手術膣壁形成手術および子宮全摘
術」と「腹腔鏡下仙骨膣固定術」の併算定について
併算定は不可、主たる一つのみ。
#5新生児の傷病名について
B群溶連菌感染母体より出生した児に対して細菌検査を施行している場合は新生児の病名「B群溶連菌感染の疑い」で算定して下さい。
#6腹腔鏡下手術から開腹手術へ移行した場合の手術診療報酬算定について
腹腔鏡下手術と開腹術のどちらが主かの明確な基準は設けていないが、腹腔鏡下手術の時間が短い場合は開腹術。