第438号(平成29年3月5日)

◎保険だより
1)
分娩時の会陰(膣壁)裂傷縫合術について:筋層に及ぶもの(1, 650 点)は分娩料に含める(自費)。
ただし、医学的適応のある吸引・鉗子娩出術などに伴って、会陰切開及び縫合術、会陰裂傷縫合術を行った場合は保険として取り扱う。
2)
ミレーナの使用に際しては 禁忌に注意願います。禁忌例:性器癌及びその疑いのある患者、性器感染症(カンジダ症を除く)のある患者、子宮頚管炎又は膣炎 の患者 等。
3)
外陰部・膣カンジダ症について
(1) 抗真菌剤と抗真菌薬以外の製剤(他剤)との同時使用 は 他剤に 適応病名があっても 認められない場合があります。 抗真菌剤の使用により膣内細菌叢の変化が期待されることより カンジダ症の治療が優先です。(査定例: 膣錠 :アデスタン G 膣錠と併用のクロマイ膣錠、 外用薬 :ラミシールクリームと併用のリンデロン VG クリーム)
(2) 経口剤のフルコナゾール(ジフルカン等)が適応になりましたが、投与量( 150mg)投与回数(1回)が厳格に決められています。経口投与を行った場合の膣錠、軟膏やクリームの投与は認められ ません。ただし、膣洗浄は認められます。また、効果が見られなかった場合の再投与は原則1回です。