第460号(令和3年3月21日)

◎保険だより
1)子宮頸部円錐切除術後もしくはレーザー照射治療後の患者は、HPV核酸検出と細胞診の同時算定が可能です。
2)子宮頚管粘液採取料の算定可能な項目は以下の項目です。
・子宮頸部細胞診
・頸管粘液一般検査
・頸管より上部の感染における細菌検査(頸管炎、子宮内膜炎等)
・ヒューナー検査
・顆粒球エクスターゼ
・癌胎児性フィブロネクチン定性(頸管膣分泌液)
・淋菌核酸検査・クラミジアトラコマチス核酸検出
・淋菌およびクラミジアトラコマチス同時核酸検出
・HPV核酸検出・HPVジェノタイプ判定
・子宮全摘後膣断端からの検体採取。
なお、これらの検査を同一日に複数行っても採取料の算定は1回である。
3)遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)のBRCA1/2遺伝子検査の保険適用は、満たすべき条件がありますので御確認願います。血液を検体とするものについてHBOCの診断を目的として実施するに当たっては「HBOC診療の手引き2017年版(厚生労働省がん対策推進総合研究事業研究班作成)」を参照する。なお、その医療上の必要性について診療報酬明細書の摘要欄に記載する。